市民農園の実際
市民農園
市民農園は都市部の市民などがレクリエーションや自家消費用の野菜、花、稲等の生産栽培をすることを目的に利用するもので、他にも高齢者の生きがいづくりなどにも活用されます。
小規模の多目的農地もありますが、農家や地方自治体・農業協同組合などが遊休となっている農地を土地所有者から借り受けて、休憩所・農具舎等を整備して貸す農園もあります。
但し、市民農園の農作物は、あくまでも自家消費用であり、販売など営利目的にしてはいけないことになっています。「都会で自給自足10坪弱の市民農園を借りて野菜を自給自足する」という注目を浴びているブログもあり、こうした事例を見ると、「よし、自分も」と意気があがるかもしれません。
この貸し農地は比較的都市部でも借りることができるそうですが、実際には東京都、横浜市などはやはり借りることがやや難しいそうで、当然ですが、利用料金も含めて都市部から離れた場所に行くほど、利用可能な土地が多くなっていきます。
面積に関しては統一して10坪弱ということになっていて、値段の差は地域別にありますが、いずれにしても最初は10坪弱の農園でチャレンジしていくことになります。農業を経験したことのある人なら、10坪弱の貸し農園で、いったいどれ位の作物が収穫できるのかが、気になるかもしれませんが、初心者なら、まずは1シーズンかけていろいろな基本的作業をマスターすることに注力した方がいいでしょう。
もちろん狭い土地で多くの収量をあげることができるかについては、ある程度の栽培知識を持っていることが大前提で、本格的に取り組んでいる人の中には、目標として400kg/年を見積もったそうです。もちろん当初からこんなに収穫できるわけはないので、マイペースで楽しむようにしてください。