家庭菜園を始めよう
貸し農園の場所が決まったら、いよいよ家庭菜園のスタートということになりますが、花を育てるのももちろん楽しいものですが、やはり「食べられる」、「収穫できる」ということで野菜の栽培は楽しみも格別だと思います。
まずは育てやすい野菜から初めてみるようにしてください。手間のかかる野菜もたくさんありますが、簡単に育てられる野菜も、同様にたくさんあるので、心配は無用です。簡単ということで代表的なのは、トマト、ピーマン、大根(二十日大根)、かぶ、さつまいも、じゃがいも、レタス(リーフ)類などとなります。
当初必要な道具についてですが、まず必要になるのは、クワとスコップで、大きなスコップなら初心者にはクワより楽に扱えます。特に掘り返す作業にはスコップを使ったほうがいいでしょう。
その他では、バケツ、ハサミ、ふるい、じょうろ、手袋、草かき用の鋤簾(じょれん)などとなります。道具の中には100円ショップで売っているものもあるので、それでも構いません。
作業のポイントについては、要約すると「土、肥料」をまずは知る必要があります。土作りは地味な仕事ですが、良い土をつくることで、野菜も元気に健康に育ちますし、野菜本来の味をより良く、収穫量も増やすことができます。
肥料は土と対になっている存在で、野菜が必要とする栄養成分は、主に、窒素(N)、リン酸(P)、カリ(K)という3種類で、この3つは肥料の3要素と呼ばれています。この他には中量要素となるカルシウム、マグネシウム、微量要素となる鉄、硫黄、マンガン、銅、モリブデンなどがあります。こうした成分を野菜がどんどん吸収していきます。その他にも種まきから始まり、間引き、水やり、定植、害虫予防、薬剤散布、整枝作業など、実にいろいろな作業がありますが、こつこつマスターしていくのも楽しいと思います。